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脳梗塞の後遺症

脳疾患後遺症と鍼灸治療

脳内出血・脳梗塞・クモ膜下出血に代表される脳疾患障害。人が脳疾患障害を発症することによって、手足の麻痺・言語障害・痴ほう症・癲癇(てんかん)等々の後遺症が、大なり小なり残ってしまいます。中国では、その対策として鍼灸治療が大きな役割を担ってきました。例えば、故田中角栄元内閣総理大臣を覚えておられる方も多いと思います。故田中氏は脳梗塞による後遺症で、かなりきつい麻痺に悩んでいました。その時、中国政府は真剣に鍼灸治療を勧めたという経緯があるほどです。つまり、中国では昔からリハビリテーションより鍼灸治療の方が後遺症に効くのが常識になっていました。

日本では麻痺などの後遺症に対して、西洋医学のカイロプラクティック、東洋医学の整体・鍼灸治療が主流になってきました。特に整体によって身体全体のバランスを矯正し、鍼灸によってツボを刺激する治療法が確立してきたと言えるのではないでしょうか。
そして鍼灸治療には、あまり刺激することがなかった脳のツボも、最近では試みられるようになってきました。

みなさんは「活脳鍼」という言葉をご存知でしょうか。字の如く「脳を活性化させる鍼」を意味します。

「活脳鍼」は脳の前頭葉と背外側前頭前野の部分を鍼灸する治療です。この部分は、人間が本能的に思い込んでしまったことを開放すると言われています。
脳内出血や脳梗塞によって脳疾患障害を併発したとします。障害は片麻痺、言語障害…発症者は命に別状がないことがわかる、つまり意識がしっかりしてくると、自分自身で手足が思うように動かないことを徐々に自覚し、悲観的な思い込みに陥ってしまいます。この思い込みを作用する機能が、前頭葉と背外側前頭前野にあるわけです。この部分を鍼灸で刺激することによって、手足が動かないという思い込みを開放させる鍼灸治療を「活脳鍼」といいます。

また鍼灸治療をするうえで、電気鍼も頻繁に使われるようになってきました。鍼によって微弱電気を体内に流します。電気鍼の効果は、脳の代謝を促進するばかりでなく、大脳皮質の運動をつかさどる機能、感覚エリアをつかさどる脳の黒質が刺激され、働きを活発にすることが分かっています。

このように鍼灸治療は、まだまだ麻痺に対しても、ほかの疾患に対しても効果を上げるべく治療方法が存在しているわけです。事実、ヨーロッパは東洋医学の鍼灸治療を神秘的なものとして捉えるのではなく、東洋医療と西洋医療を取り入れた新しい医療技術に取り組み続けています。

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