TOP脳梗塞の基礎知識>脳梗塞闘病記

脳梗塞になってしまったら

脳梗塞闘病記

ある日突然、電車の中で意識を失い、気付けばICU(集中治療室)でした。私は何か言葉を発したそうですが、自分では意識がなかったので全く覚えていません。
もう発症してから10年が経とうとしています。自分自身の闘病を綴る前に、私が倒れた時の妻の状況を書こうと思います。

私がICU(集中治療室)で意識がない状態のとき、妻は医師からこう宣告されていました。「左脳の部位からみて、右片麻痺です。大きさからみても、一生寝たきりの可能性も高く、言語中枢機能も失われている感じがします。言葉を話すこともできないでしょう」…
のちのちになって、妻からその時の心境を聞くことが出来ました。「子どもたちも5歳と2歳になったばかり。これからどうやって生きていけばいいのかしら」「生きていく自信がないわ」…

医師から言われた症状、つまり生きていたとしても一生介護に明け暮れる・・・、だから生きていく自信が無くなった、気持ちは十二分に理解できます。
それと妻と身内だけがICU(集中治療室)で一瞬、私の意識が戻った時に一言・二言、会話をしたらしいです。会話の内容はさておき、表情を見て愕然としたらしいです。右片麻痺ですので、右側の筋肉すべてが重力に向かってダランと垂れ下がっていたらしいのです。つまり、話す顔がお化けのような表情になっていたらしいのです。

今でこそ、私も妻も脳疾患のことにある程度の知識は持っていますが、当時はまったく理解していない状態でした。妻に言わせると「夫は一生、お化けのような表情で寝たきりで話すこともできない」…将来に悲観するのは当然だと思います。
今の私は相変わらず右片麻痺であることは変わりません。しかし、言語障害も回復し(普通に話せます)、格好は悪いですが歩くこともできます。

妻・身内の献身的な介護がなければ、今の私はなかったとはっきり断言できます。

pagetop
5